3. 【インバウンド消費】2025年1〜3月期は「約2兆円」と推計 アジア圏が上位に

2025年6月30日に観光庁が公表した「【インバウンド消費動向調査】2025年1-3月期の調査結果(2次速報)の概要」によると、2025年1〜3月期の訪日外国人旅行者の消費額は、前年比28.8%増の2兆2803億円と推計されています。

国籍・地域別にみる訪日外国人旅行消費額と構成比

国籍・地域別にみる訪日外国人旅行消費額と構成比

出所:観光庁「【インバウンド消費動向調査】2025年1-3月期の調査結果(2次速報)の概要」

国・地域別では、中国が5478億円で最多。次いで台湾3171億円、韓国2823億円、アメリカ2223億円、香港1535億円と続き、訪日外国人旅行者の消費額の半数以上をアジア圏が占めています。

旅行者1人あたりの平均消費額は22万3000円で、特にオーストラリア(36万8000円)、フランス(33万000千円)、シンガポール(32万2000円)などで、買い物や宿泊、交通、サービスなどへの支出が目立ちます。

今後のインバウンド需要の回復・拡大とともに、地域や業種ごとの対応力が問われる時期に入ってきたといえそうです。