2. 国民年金+厚生年金を「月額20万円」もらうのに必要な年収はいくら?

では、厚生年金を月額20万円受給するためには、現役時代の年収はいくらあれば良いのでしょうか。

以下の条件でシミュレーションしてきます。

【シミュレーション条件】

  • 厚生年金保険加入期間:22歳から65歳までの43年間(平成15年以降のみ)
  • 国民年金保険料払込期間:40年
  • 経過的加算と加給年金は考慮しない

厚生年金には国民年金も含まれているため、まず国民年金受給額を計算します。

シミュレーション条件より、保険料は40年間納付しているため満額受給が可能です。

令和7年度は月額6万9308円なので、満額では83万1696円となります。

厚生年金を月額20万円受給すると年額では240万円となり、国民年金分の約83万円を差し引くと、厚生年金として157万円受給しなくてはならないことになります。

厚生年金受給額は、以下の計算式で求めます。
厚生年金受給額=報酬比例部分+経過的加算+加給年金額

シミュレーション条件より、経過的加算と加給年金は考慮しないこととされているため、ここでは報酬比例部分が厚生年金受給額となります。

なお、報酬比例部分とは、老齢厚生年金・障害厚生年金・遺族厚生年金の給付において年金額計算の基礎となるものです。

報酬比例部分は以下の計算式で求めます。

<加入期間:平成15年4月以降の場合>
報酬比例部分=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間月数

計算式に当てはめると、平均標準報酬月額は56万円となります。

計算)
157万円=平均標準報酬額×5.481/1000×516ヵ月
平均標準報酬額=約55万6000円→56万円(令和7年度保険料額表より)

年収にすると672万円が必要になります。

しかし、厚生年金保険に加入する43年間、毎年年収672万円をキープするのは簡単なことではありません。

やはり、国民年金+厚生年金を「月額20万円」受給できるのは、限られた人であることがわかります。