2. 庭に植えてはいけない!?繫殖力が強すぎる《多年草・低木》3種

2.1 ミント類

「ミントテロ」と言われてしまうほど繁殖力旺盛な「ミント類」

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爽やかな見た目と清涼感のある香りで人気を誇るミント類。ペパーミントやスペアミント、アップルミントなど多数の品種があり、スイーツ・ミントティー・モヒートなど多彩なレシピで楽しまれています。

一方で、ミントは「植えてはいけない植物」の代表的存在。環境が合えばどんどん繁殖し、あっという間に庭を覆いつくしてしまう様子が「ミントテロ」と呼ばれることも。

引っこ抜いても、残った地下茎で再び繁殖することも珍しくありません。一度植えるとコントロールが難しい植物だと認識しておきましょう。

※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)

2.2 ランタナ(七変化)

カラフルな花色が愛らしい「ランタナ」も要注意植物!

オレンジ色のランタナの花。

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まるで花火のような、カラフルで愛らしい花を次々に咲かせるランタナ。咲き始めは黄色、咲き進むにつれてピンクや赤、オレンジなどに色変わりすることから「七変化」という名前でも親しまれています。

寒さに弱いため関東以北では一年草として扱われているものの、本来は低木に分類される植物。地面に触れた茎から新たな根や芽が出たり、こぼれ種から発芽したりなど、思いのほか広がってしまうリスクは避けられません。

ランタナは、環境省が定める「生態系被害防止外来種リスト」内の『重点対策外来種』に登録されているほど繁殖力が旺盛。さらに葉や種には毒があるため、小さなお子さんやペットがいるご家庭は特にご注意ください。

PWのスーパーランタナは種ができにくく、種ができたとしても発芽しにくい品種。かわいいランタナの花を楽しみたい方は、チェックしてみるといいかもしれません。

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2.3 ワイヤープランツ

横方向にも縦方向にも成長する「ワイヤープランツ」

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ワイヤープランツは「ワイヤー」という名前通りの細い茎と、小さな葉を持つおしゃれな植物。空間を演出する観葉植物として、また寄せ植えやリースの材料としてなど、さまざまなシーンで利用されています。

繊細な見た目ながら、実は低木の仲間。環境が合えばどんどん広がり、地面だけでなく壁やフェンスなど縦方向にも茎を伸ばし登っていきます。

茎や根が強く固いため、手で取り除くのは困難。少しの枝や根からも再生して成長してしまうため、一度植えると完全駆除が難しいと覚えておきましょう。

※参考価格:200円~750円前後(3号ポット苗)