3. 「年収1000万円世帯」と「年収600万円世帯」はどちらが幸せになれそうか
両者を比べると、金銭面では貯蓄額や純貯蓄額に違いが見られました。
共働き率も約20ポイント近く異なりましたから、家庭の生活も異なるところがあるでしょう。
お金の面では世帯年収1000万円世帯に余裕がありますが、何を重視するかは個人によって異なります。
好きな仕事を続けたい人や自身のキャリアを築きたい人もいれば、収入を増やすことで家族が生活のあらゆるところでとる選択肢を増やしたいという方もいるでしょう。
一方で掃除や料理などに重きを置く人もいれば、子どもとの関わりや教育に力を入れたいご家庭もあります。
また、現状はあくまで「過程」であり、お子さんの年齢によって働き方を変える方もいるでしょう。
人生100年時代といわれる今、60歳代で働く人も多くいます。
総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によれば、60歳代後半で働くシニアは2023年で52.0%、70歳代前半は34.0%、75歳以上で11.4%。人生において「仕事をする時間」は昔に比べて増えていると考えられます。
日々の生活は何かと忙しいものですが、今の生活、そして少し先の未来も含めて「自身が求めていること」を考えて行動することが大切でしょう。
そして人生100年時代といわれる現代においては、10年後、20年後…までを想像して望む生活を考え、今からできること、備えられることの選択をしていくとよいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子