4. さまざまな選択肢を考えよう
子育て世帯の多くが生活を苦しいと感じており、物価高が家計に響いて厳しい状況が変わらない中で、対策をとっていく必要があります。
支出を抑える面では、負担なく行えるのが支出額の大きい固定費を見直すことでしょう。電気代やスマホ代などのプランの見直しを行ったり、不要なサブクスはなくしたりすることで、一度契約を変えれば継続して効率よくコストカットできます。
収入を増やす方法としては、人が働くほか、お金に働いてもらう方法もあります。最近では家でもできる仕事も増えているので、まずは情報収集をおこなうとよいでしょう。
また、余裕資金があれば、リスクはありますが資産運用を検討するのも一つです。
たとえば現在40歳で毎月3万円の積み立てを65歳まで続けたとすると、「毎月3万円×12ヶ月×25年間=900万円」もの貯蓄となります。
こちらで年利3%がつく資産運用を行えた場合には、金融庁「つみたてシミュレーター」で試算すると1338万円となります。
ただし、資産運用にはリスクが伴いますし、運用成果は後にならなければわかりません。情報収集を入念に行い、家庭のリスク許容度を考え、納得のいく運用をすることが大切でしょう。
いずれにしてもまずは情報収集をおこない、自身に合ったできることからはじめることを考えてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
- 総務省統計局「家計調査 貯蓄・負債編 第8-2表<貯蓄・負債>年間収入階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)7月分(中旬速報値)」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
宮野 茉莉子