3. 自分で働くほかに、お金に働いてもらうという選択肢も
中間管理職の収入や悩みを確認してきましたが、実際には個人によって、中間管理職にやりがいや適性を感じている人もいれば、スペシャリストとして現場で専門性を磨きたいという人もいるでしょう。
収入を増やす方法は役職だけでもありません。
仕事はもちろんのこと、現代では資産運用もリスクがあるものの選択肢の一つとなるでしょう。
現在日本の預金に対する利息は低い水準で推移しています。たとえば、三菱UFJ銀行の普通預金の金利は年0.2%です(2025年7月15日時点)。100万円預けたとすると利息は1年で2000円です。
一方で、たとえば利回り3%の金融商品で資産運用できた場合、1年後には3万円の利益となります。このように資産運用を取り入れることで、効率よく資産を増やせる可能性があります。
ただし、資産運用にはリスクがあります。金融商品ごとに特有のリスクがありますし、また一括投資か積立投資かといった投資方法でもリスクが異なります。リスクを把握し、自身のリスク許容度の中で運用することが大切です。また、売却のタイミングや条件についてもあらかじめ考えた上ではじめた方がいいでしょう。
2024年からは新NISA制度もスタートし、長期的に資産形成がしやすくなっています。
自分で働くことと、お金に働いてもらうこと、2つの選択肢がもてると長い目で見れば心強いでしょう。これを機にまずは情報取集をしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- ミイダス株式会社「【経営者・中間管理職に聞く現代のマネジメント】経営者・中間管理職ともに、この10年で「マネジメント業務の変化」を実感 経営者が中間管理職に求める役割、第1位は?」
- 帝国データバンク「上場企業の「平均年間給与」動向調査(2024 年度決算) 」
- 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
- 三菱UFJ銀行「円預金金利」
宮野 茉莉子