秋の気配を感じる9月。2024年に実施された手額減税を覚えていますか。定額減税で「減税しきれなかった人」に向けた追加の給付金として「調整給付金の不足額給付」が始まっています。多くの自治体では申請期限を10月末に設けており、案内が届いた人は手続きを忘れないようにしたいところです。「いつ振り込まれるの?」と気になる方も多いでしょう。今回は、不足額給付の仕組みや対象者、支給のタイミングをわかりやすく解説します。

1. 【不足額給付】2024年に実施された定額減税「どんなものだった?」

2024年に実施された定額減税は、所得税と住民税から直接減税されるしくみでした。しかし、納めている税金が減税の金額よりも少ない場合は、「減税しきれない」という事象が発生してしまいます。

この減税しきれない分を、不足なく減税と同じ効果を対象者に届けるために、まず給付金として補ったのが「調整給付」です。その後、今年の所得や家族構成の変動で、当初の調整給付でも足りない分が出てしまうこともあるため、その差額を埋めるために「不足額給付」が支給されることになりました。この不足額給付によって、各家庭の状況に応じた公平な減税が行われることになるというわけです。

不足額給付のイメージ

不足額給付のイメージ

出所:内閣官房「調整給付金(不足額給付)」とは?

具体的にどんな人が「不足額給付」の対象になるのか、次章で確認していきます。