金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」によれば、 NISA口座の利用状況調査(令和6年12月末時点(確報値)について、口座数は2558万6460口座でした(2025年6月17日公表)。

年代別にみると20~60歳代、80歳代以上で2024年9月末から比べて口座数は増加しています。

老後資金を自身で備える必要性は感じているものの、投資となるとなんとなく怖かったり、また昨今の物価高ではなかなか投資まで考えられなかったりという方もいるでしょう。

一方で、資産運用はリスクがありますが、効率的に貯蓄する方法の一つともなります。

今回は新NISA制度とシミュレーションについてみていきます。

1. 新NISAとは?

まずは2024年からはじまった新NISA制度を確認しましょう。

1.1 新NISA「成長投資枠」

  • 年間投資上限額:240万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

1.2 新NISA「つみたて投資枠」

  • 年間投資上限額:120万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能

新NISAとなり、成長投資枠・つみたて投資枠ともに年間投資上限額が増え、非課税保有限度額(総枠)は1800万円(うち成長投資枠1200万円)となりました。

非課税保有期間は無期限で、非課税保有限度額は枠の再利用も可能となり、生涯にわたり資産形成をしやすくなっています。