2. 就業体験を伴わない「オープン・カンパニー」も9割が参加意欲
次に、就業体験を伴わないプログラムへの意識を見ていきます。
企業セミナーやグループワークなど、就業体験を伴わないオープン・カンパニーに参加したいですか?

出所:「就業体験があるインターンシップ」に参加を希望する学生が98.2%。「働くイメージを明確にできる」「その仕事が自分に合っているか確認したい」の声 | 株式会社学情
「企業セミナーやグループワークなど、就業体験を伴わないオープン・カンパニーに参加したいですか?」という質問には、90.3%の学生が「参加したい」と回答しました。
こちらも「参加したくない」と答えたのは9.7%に留まっています。
就業体験を最優先としつつも、企業セミナーやグループワークといった情報収集や交流を目的としたオープン・カンパニーにも、学生が非常に高い関心を持っていることがわかります。
インターンシップに参加すると、多くの時間を一つの企業のみに使うことになります。その企業のことについては理解できても、企業分析をおこないたい場合は有効ではありません。そのため、比較的短時間で企業理解を深められるオープン・カンパニーへの参加も希望が多いのだと考えられます。
3. インターンシップもオープン・カンパニーも「リアル(対面)」志向が強い
最近ではオンラインを活用した就活イベントも多くあります。では、就活生は「オンライン」と「リアル」のどちらを求めているのでしょうか。
インターンシップとオープン・カンパニー、それぞれの参加したい形式について見ていきましょう。
3.1 インターンシップはリアルとオンラインの両方を活用
インターンシップは「リアル」「オンライン」どちらの形式で参加したいですか?

出所:「就業体験があるインターンシップ」に参加を希望する学生が98.2%。「働くイメージを明確にできる」「その仕事が自分に合っているか確認したい」の声 | 株式会社学情
「インターンシップは『リアル』『オンライン』どちらの形式で参加したいですか?」という質問では、「リアルとオンライン両方」が37.0%と最も多く、次いで「どちらかと言えばリアル」が28.2%、「リアル」が27.7%と続きました。
一方で「オンライン」は0.7%、また「どちらかと言えばオンライン」は6.4%でした。
「リアル」・「どちらかといえばリアル」を希望する回答を合計すると55.9%となり、「オンライン」・「どちらかといえばオンライン」を合計した7.1%を大きく上回っています。
このことから、実際に企業を訪問し、職場の雰囲気や社員の様子を肌で感じられる対面形式のインターンシップがより求められていることがわかります。「リアルとオンライン両方」という意見も多いことから、オンラインの利便性を理解しつつも、リアルな体験から得られる価値を重視していると言えるでしょう。
3.2 オープン・カンパニーもリアルが人気
オープン・カンパニーは「リアル」「オンライン」どちらの形式で参加したいですか?

出所:「就業体験があるインターンシップ」に参加を希望する学生が98.2%。「働くイメージを明確にできる」「その仕事が自分に合っているか確認したい」の声 | 株式会社学情
「オープン・カンパニーは『リアル』『オンライン』どちらの形式で参加したいですか?」という質問でも同様に、「リアルとオンライン両方」が34.4%と最も多く、次いで「どちらかと言えばリアル」が22.6%、「リアル」が20.9%と続きました。
オープン・カンパニーでも、「リアル」の割合が高く「リアル(対面)」を希望する回答を合計すると、43.5%となります。「オンライン」が6.2%、「どちらかと言えばオンライン」が15.9%で合計が22.1%となることから、オンライン形式よりも高い割合を示しています。
就業体験がないオープン・カンパニーにおいても、対面での参加を希望する学生が多いことから、学生は企業の説明を聞くだけでなく、担当者と直接対話したり、会場の雰囲気を肌で感じたりする機会を重視していることが見て取れます。