たとえば、今週の予算が2万円、月曜の出費が4500円、火曜の出費が3000円だとしたら、今週の合計は7500円、予算の2万円に対する進捗は37.5%、今週はまだ2日目なのでちょっと使い過ぎであるということがすぐにわかります。
こうしてわかりやすい数字を出すこと、そしていつも目にするところに記入しておくことで、毎日の意識が変わるのです。自分の出費をチェックし、振り返り、目に付くところに記入しておくというこの流れが非常に重要なのです。
レシートのチェックに1分、合計金額と進捗の計算に3分、記入に1分。これで1日5分です。たったこれだけで、毎日の出費が計算しやすく、わかりやすく、管理しやすくなるのです。
手帳に書き込むのなら、その週の予定も一緒にチェックすることができます。「金曜は飲み会だから、5000円くらいは残しておかないと」とか「土曜はデートだからお金を残しておこう」というように、調整ができるようになるといいですね。
こうした調整は、1か月単位にしてしまうとやりづらく、まさに週単位というのがベストなのです。1週間の中で、予算オーバーすることのないように、きちんとリカバリーすべきところはリカバリーすべきところとして管理しておいてくださいね。
月の初めと終わりにはその月の振り返りを
毎月のことですが、月初と月末にはぜひその月のお金の使い方について振り返る時間を取ってください。1時間も2時間もかかるような話ではありません。10分くらい、今月の反省点とよかった点を振り返るだけです。
また、カレンダーや手帳に金額を書いていると、「土日に使い過ぎだな」とか「平日は外食が多くて食費がかさむな」など、自分のお金の使い方のクセが見えてくるでしょう。
自分のお金の使い方のクセを知ることは非常に重要です。どういうときに使いすぎてしまって、どういうときに節約できるのか。それを把握しておくと、今度は自分で自分をコントロールしやすくなります。
「週末につい予定を入れすぎてしまうから、お金も使いすぎてしまう。家でもう少しゆっくりする時間を作ろう」という考えにもなるかもしれませんし、「平日もできるだけ食費を抑えるために、簡単でいいから自炊をしよう」という話にもなりますよね。
自分のクセを知ると、自分の使い過ぎに対して対策を練ることができるのです。そして、赤字家計に陥る可能性も減らすことができるんですよね。
まとめ
いかがでしたか。1日5分なら、毎日続けても負担にはなりませんよね。寝る前でも、歯磨きの前にでも、いつでも時間は作れるはず。赤字家計を黒字に持っていくことは、簡単なことではありません。しかし、小さな心掛け次第で変わることもあります。まずは自分のクセを知って、「使いすぎてしまう自分」をコントロールする術を覚えましょう。
大塚 ちえ