1.2 新しいNISA:「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の概要をおさらい

次に、新たに導入されたNISA制度の内容を確認してみましょう。

新NISAでは、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つの枠が設けられており、この2つは併用することが可能となっています。

出所:金融庁「NISAを知る」をもとにLIMO編集部作成

新NISA「成長投資枠」

  • 年間投資上限額:240万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

新NISA「つみたて投資枠」

  • 年間投資上限額:120万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

新NISAでは、非課税で保有できる限度額が1800万円まで拡充されており、そのうち成長投資枠は最大で1200万円まで利用可能です。

また、一度使った枠でも売却すれば翌年に再利用できる仕組みとなっています。

2. 新NISA制度の大きなポイント4つ

新NISA制度の魅力が増したポイントは、主に以下の4点です。

  1. 「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が併用可能
  2. 年間投資上限額が増えた
  3. 非課税保有限度額(総枠)が新設された
  4. 恒久化された

年間の投資上限額が大きく引き上げられるなど、従来よりも柔軟で使いやすい制度となっています。

なお、旧NISAは2023年末で買付が終了しましたが、既存の非課税口座内の商品は、新制度の非課税枠とは別に、従来通りの扱いで保有が継続されます。