宝くじで本当にお金持ちになれるか

「億り人」を生み出すが、潤わないハズレの購入者

Sergey Mironov/Shutterstock.com

毎年恒例で宝くじを買うという人も多いのではないでしょうか。今回は、その宝くじの当せん金、払戻率、税金、その仕組みについて見てみましょう。

「億り人」続出の「年末ジャンボ宝くじ」

宝くじといえば、年末!という方も多いかもしれません。それもそのはず。宝くじの歴史もさることながら当せん金が1億円を超える本数の合計は72本と、1億円以上を手にするいわゆる「億り人」を生み出す機会が大きくなるからです。

「年末ジャンボ宝くじ」(第770回全国自治宝くじ)の1等の当せん金は、なんと7億円!そして当選本数は24本、また1等の前後賞の当せん金は1億5000万円で当選本数は48本となっています。

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「年末に72人の億り人を生み出す宝くじの仕組みってすごいなぁ」とつぶやかれる方も多いのではないでしょうか。では、宝くじは本当に儲かるのでしょうか。みていきましょう。

年末ジャンボを参考に考えてみましょう

ここでは、「年末ジャンボ宝くじ」(第770回全国自治宝くじ)を参考にして、公表されている24ユニットの場合で考えてみましょう。

以下、「等級等:当せん金(本数)」で表記していきます。

  • 1等:7億円(24本数)
  • 1等の前後賞:1億5000万円(48本)
  • 1等の組違い賞:10万円(4776本)
  • 2等:1000万円(72本)
  • 3等:100万円(2400本)
  • 4等:10万円(9万6000本)
  • 5等:1万円(48万本)
  • 6等:3000円(480万本)
  • 7等:300円(4800万本)

24ユニットがすべて売れた場合には、発売総額1440億円とされています。

では、ここで先ほど見た等級ごとの当せん金と当選本数をかけてみましょう。以下のようになります。

  • 1等:168億円
  • 1等の前後賞:72億円
  • 1等の組違い賞: 4億7760万円
  • 2等: 7億2000万円
  • 3等:24億円
  • 4等:96億円
  • 5等:48億円
  • 6等:144億円
  • 7等:144億円

そしてこれらを合計してみましょう。

その合計金額は、707億9760万円となります。

宝くじの払戻金はいくらか

ここまで見てくると、一部の人からは「ん?宝くじの払戻の率は高くない?」とお気づきの方もいるかもしれません。

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。