百田尚樹氏、上念司氏、ケント・ギルバート氏などで構成

そもそも視聴者の会とは2015年11月に発足した団体で、代表理事は作家の百田尚樹氏、理事・事務局長は経済評論家の上念司氏、理事は米国カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏、ジャーナリストの有本香氏、顧問には経済学者の田中秀臣氏といったメンバーで構成されている。

視聴者の会の目的は、「国民にとって大事な話を正確に伝え、フェアな議論を放送の中で行ってほしい。視聴者の知る権利に応えていただきたい」というもので、放送法第4条が求めている放送の公平さや、事実の正確な報道を訴える視聴者の会の活動は国会でも取り上げられている。

7割の人が「テレビに偏向報道がある」

視聴者の会では、平成30年3月30日と4月1日の2日間、テレビの一般視聴者を対象に偏向報道に対する意識調査を行っている。

対象は日本在住の男女で、調査方法はテレビや新聞などが世論調査を行うときに使うRDD方式(Random Digit Dialing)という手法を利用。これはコンピュータで無作為に数字を組み合わせて番号を作り電話をかける方法だ。電話番号には固定電話と携帯電話の両方が含まれる。

RDD方式で日中に電話に出るのは高齢者が多いため、より精度の高い調査を実施するためにも補正したという。どういう補正かというと、総務省が行っている人口ピラミッドに基づいて、世代別のサンプル数を決め、各世代のサンプル数に達するまで電話し続けるというものだ。

電話をかけた数は18,543件で、有効番号3,949件のうち、「拒否」「18歳以上の人が期間中不在」を除いた、有効回収は1,000件となった。調査の結果、7割以上の人が「テレビに偏向報道がある」と回答し、「偏向報道がたくさんあると思う」については、30、40代が約38%、50代が約27%、60代が約15%となった。