2. 【都道府県別】平均負債額ランキング!最も高いor低い都道府県は?
ここでは、総務省統計局「家計調査/貯蓄・負債編二人以上の世帯詳細結果表」より、47都道府県の平均負債額を見ていきましょう。
全国平均負債額は663万円で、最も高かったのは愛知県の993万円、最も低かったのは沖縄県の305万円でした。
- 1位:愛知県:993万円
- 2位:東京都:945万円
- 3位:埼玉県:920万円
- 4位:茨城県:900万円
- 5位:神奈川県:896万円
- 6位:千葉県:851万円
- 7位:愛媛県:844万円
- 8位:鳥取県:813万円
- 9位:石川県:803万円
- 10位:大阪府:781万円
- 11位:岡山県:755万円
- 12位:京都府:735万円
- 13位:佐賀県:724万円
- 14位:山梨県:702万円
- 15位:山形県:690万円
- 16位:福岡県:665万円
- 17位:大分県:664万円
- 18位:山口県:663万円
- 19位:宮崎県:642万円
- 20位:鹿児島県:637万円
- 21位:長野県:630万円
- 22位:栃木県:626万円
- 23位:奈良県:626万円
- 24位:岩手県:609万円
- 25位:新潟県:609万円
- 26位:青森県:600万円
- 27位:徳島県:600万円
- 28位:静岡県:597万円
- 29位:高知県:592万円
- 30位:岐阜県:583万円
- 31位:群馬県:568万円
- 32位:福島県:558万円
- 33位:三重県:548万円
- 34位:宮城県:536万円
- 35位:島根県:525万円
- 36位:滋賀県:523万円
- 37位:富山県:517万円
- 38位:兵庫県:487万円
- 39位:広島県:442万円
- 40位:秋田県:427万円
- 41位:北海道:412万円
- 42位:長崎県:390万円
- 43位:福井県:373万円
- 44位:和歌山県:368万円
- 45位:熊本県:361万円
- 46位:香川県:329万円
- 47位:沖縄県:305万円
また、負債平均額663万円のうち、住宅・土地の為の負債は612万円とされており、全体の約9割に達しています。
このことから、ほとんどの負債が住宅ローンのような長期借入によって構成されていることが分かります。
マイホーム取得が家計負債の中心的な目的であると言えるでしょう。
住宅・土地取得に関連する負債比率の高さは、住宅価格の地域差や持ち家志向の強さなどにも影響を受けており、都市部だけでなく地方でも共通する傾向です。
一方で、固定金利型の住宅ローンを抱えている世帯にとっては、インフレ下では実質的な返済負担が軽減される可能性があります。
これは、返済額が一定である一方、インフレによってお金の価値が下がり、収入が増えれば、返済の重みが相対的に小さく感じられるためです。
そのため、インフレと負債の関係は一様ではなく、状況に応じた見方が必要です。
3. まとめにかえて
貯蓄と負債のバランスは、家計の安定性を図る大切な指標のひとつです。
他の地域と単純に比較するのではなく、自分自身のライフステージや将来の資産形成の方針に照らして見直すことが大切です。
適正な借入と計画的な返済ができていれば、家計は長期的に安定しやすくなります。
借入があること自体が悪いわけではなく、その中身や目的が健全かどうかが重要なのです。
参考資料
円城 美由紀