3. 「20歳代~70歳代」収入からどのくらい貯蓄に回している?
ボーナスも含め、手取りとして入ってきた収入について、貯蓄に回す割合をしっかり決めている人は多くないでしょう。
使った残りを貯めるという人もいると思いますが、貯蓄を増やすことを考えると、割合を固定してしまうのもひとつです。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)の同調査によると、そもそも単身の金融資産保有世帯のうち、手取り収入から貯蓄に回すと回答した割合は以下のとおりでした。
- 20歳代:43.2%
- 30歳代:43.3%
- 40歳代:41.2%
- 50歳代:36.1%
- 60歳代:24.5%
- 70歳代:19.7%
60歳代や70歳代も「手取りから貯蓄に回す」世帯が約2割いることがわります。このうち、貯蓄に回す平均的な割合は次のとおりです。
- 20歳代:14%
- 30歳代:14%
- 40歳代:12%
- 50歳代:13%
- 60歳代:15%
- 70歳代:16%
例えば月の手取り収入が15万円だったとすると、60歳代は2万2500円、70歳代は2万4000円を貯蓄に回しているということです。
あくまでも平均なので個人差はありますが、割合を固定化することは実践していきたいものです。
4. まとめにかえて
物価高の中で、貯蓄のモチベーションを維持するのは簡単なことではありません。
長く続けるために、まずは同年代の平均を参考に、「手取り収入から貯蓄に回す割合」を決めてしまうのはひとつでしょう。
なお、年収別にも平均的な割合が公開されています。
- 300万円未満:13%
- 300~500万円未満:14%
- 500~750万円未満:15%
- 750~1000万円未満:15%
- 1000~1200万円未満:13%
- 1200万円以上:39%
具体的な目標が目に見えることで、日々のお金の使い方も自然と変化していくはずです。
また、貯蓄の目的やゴールの時期も明確に持っておくことが大切です。老後までにいくら、車の買い替え時期までにいくら…など色をつけて管理するようにしましょう。
参考資料
太田 彩子