8. 【年金生活者支援給付金】どんな手続き？《申請方法》をチェック！
年金生活者支援給付金の対象となる人には、日本年金機構から通知を兼ねた請求書が郵送されます。
請求書の送付の（タイミングや形式は、年金受給状況により異なります。
対象となる方の状況による請求手続きの方法を、該当者が多い2つのパターンについて紹介します。請求書が発送されるタイミングなども見ていきます。
8.1 新たに老齢年金を受け取り始める人が、年金生活者支援給付金の支給対象となった場合
- 65歳になる3か月前に、年金受給に必要な「年金請求書（事前給付用）」に同封して送付
- 必要事項を記入し、受給開始年齢の誕生日の前日以降に、年金の請求書と併せて年金事務所に提出
8.2 すでに年金を受給中で、新たに年金生活者支援給付金の支給対象となった場合
- 毎年9月の第1営業日から「年金生活者支援給付金請求書（はがき型）」が順次郵送される
- 必要事項を記載し、切手を貼ってポストに投函
請求手続きは、原則として支給対象となった翌月分からの支給となります。届いた人は氏名記載などを行い、返送しましょう。早めの手続きをおすすめします。
9. 老後に向けての「備え」を考えよう
今回は、年金生活者支援給付金について、老齢・障害・遺族の3つそれぞれの支給要件について確認していきました。
2025年度における年金生活者支援給付金の支給金額がアップするという一見すると嬉しいお知らせもありましたが、昨今続いている物価の上昇と比べるとやはり物足りないと感じてしまいますね。
老齢・障害・遺族のうち、多くの人がその対象となるのが老齢年金だと考えられます。
老齢年金は、老後生活の収入の柱の一つとなりますので、月額でどれくらい受給できるのか、現代のシニア世代の受給額データも確認していきました。
しかし、個人差が大きく、「自分は将来いくら受け取れるのか」を把握することが重要であることがわかりましたね。
「老後に向けての不足分をどうやって補っていくのか」を現役時代の早い時期から考え、行動に移していくことが大切だといえます。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書（はがき型）が届いた方へ」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
荻野 樹
