物価上昇が進む一方ですが、ライフステージの変更によって支出額も変動があるものです。こうした目先の支出も気になりる中、将来「現役引退後の生活」が気になるという方も多いのではないでしょうか。

何となく老後資金は準備しないといけないと思いつつ、具体的な金額や方法がわからないという人は少なくありません。

そこでまず大事になるのは、目安となる「老後の収入」を知ることです。

今40歳代の方に向けて、本記事では年金額の確認方法をご紹介します。年金額を知ることで、老後の不足額や準備方法を知るきっかけとしてみましょう。

1. 【老後資金の準備】なぜ大切なのか

家族がいる人は、お子さんの入学・卒業などで大きな出費が発生しますし、それ以外でも家や車の購入年は支出が膨らむものです。

賃金が上がらない中で物価上昇が進めば、上記のような大きなライフイベントがなくても、赤字になってしまう可能性はあるでしょう。

目先のお金のやりくりが重要になる中で、数十年先の「老後資金」は本当に準備しなければいけないのでしょうか。

実は厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金・恩給だけで100%生活できている高齢者世帯は41.7%であることがわかっています。

つまり約6割の高齢者世帯は、年金収入だけで生活できていないことになります。

公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合

出所:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」をもとにLIMO編集部作成