4. 「年金受給額を増やしたい…」年金を増やす方法6選
自分の年金受給額を増やせないかと考える方もいるでしょう。
主な増額方法は、以下のとおりです。
- 厚生年金に加入する:収入・加入期間に応じて年金額を増やせる(ただし上限あり)
- 国民年金に任意で加入する:60〜65歳までの5年間自分で国民年金保険料を支払うことで加入期間を増やし、将来の年金受給額を増やせる
- 60歳以降も働き続ける:厚生年金の加入期間が長くなり、結果将来受け取れる年金額が増加する
- 付加年金に加入する:月に400円上乗せして保険料を支払うと将来受け取れる年金額が増える
- 国民年金基金に加入する:自営業・フリーランスが厚生年金にあたる部分を自分で作り、受け取れる年金額を増やせる
- 繰下げ受給する:年金の受け取りを66〜75歳にずらすことで年金額を増やす(最大84%まで増加)
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、中には併用できないものもあります。
条件をよく確認し、自分に合いそうな方法があれば検討してみるとよいでしょう。
5. 今のうちから「老後生活に向けた備え」について考えておきましょう
本記事では、年金を月額20万円以上受け取っている方の割合などについて解説してきました。
実際に月額20万円以上の公的年金を受け取っている方は少なく、公的年金のみで悠々自適な生活を送るのは難しいかもしれません。
理想の老後生活を送るために、今のうちから「老後生活に向けた備え」について考えておくことが大切です。
受給できる公的年金額は個人差がありますので、ご自身の年金情報について確認することからはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
執筆者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。(2024年4月15日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)