9月も下旬に入り、秋の涼しさが深まってきました。そんな時期、シニア世帯にとって注目したいのが公的年金です。
特に10月15日は、多くの年金受給者にとって老後の生活を支える資金が振り込まれる支給日となります。
本記事では、いまのシニア世代が受給している厚生年金・国民年金の平均額を確認します。
年金振込通知書で確認できることも解説しますので、老後の暮らしを考えるきっかけにしてみてください。
1. 【要チェック】「年金振込通知書」には何が記載されているの?
毎年6月、公的年金の受給者には「年金振込通知書」が送付されます。
通知書には翌年4月までの支給予定額が記載されています。
なお、年金は2カ月ごとに支給されるため、記載額は「2カ月分」である点に注意が必要です。
1.1 「年金振込通知書」で確認したい8つの項目とは
年金振込通知書には、下記8つの内容が記載されています。
年金支払額
- 1回に支払われる年金額(控除前)
介護保険料額(※)
- 年金から特別徴収(天引き)される介護保険料額
後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)(※)
- 年金から特別徴収(天引き)される後期高齢者医療保険料または国民健康保険料(税)
(後期高齢者医療保険料または国民健康保険料(税)が特別徴収(天引き)されるときに表示)
所得税額および復興特別所得税額
- 年金支払額から社会保険料と各種控除額(扶養控除や障害者控除など)を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額
個人住民税額および森林環境税額(※)
- 年金から特別徴収(天引き)される個人住民税額および森林環境税額
控除後振込額
- 年金支払額から社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額を差し引いた後の振込金額
振込先
- 年金が振り込まれる金融機関の支店名
前回支払額
- 前回の定期支払月に支払った金額
「前回支払額」と「年金支払額」の差額が、年金改定後の増加分にあたります。
(※)特別徴収される金額は変更される可能性があるため、市区町村から送られる通知書で確認が必要です。
また、変更があった際には別途通知が届くため、日本年金機構から送付される書類には必ず目を通すようにしましょう。
次章では、現役シニア世代が受け取っている年金の平均月額について見ていきましょう。