2. 「こんなにも違うのね」「こういう身近な実験最高」と大反響
季節によって影の長さが変わるのは、地球の自転軸が23.4度傾いていることによって、季節ごとに太陽高度が変わるため。太陽がもっとも高く昇る「夏至」では影が短く、太陽が最も低い「冬至」では影が長く伸びます。
この影の長さの違いは小学校の理科でも学ぶ現象ですが、実際に写真で比較すると、その違いの大きさに改めて驚かされますね。
投稿主の@siriusb_wdさんに夏至と冬至に影を撮影した経緯を伺うと、「昨年の冬至のとき、太陽が南中付近で自分の影が、夕方のように長く伸びているのを見て、改めて天文学の面白さを感じ、写真を撮りました。そして半年後の夏至の南中時に自分の影がどのくらい短くなるのか、何となく頭の片隅に留めてました」と教えてくれました。
例年、夏至の時期は梅雨入りしていてなかなか晴れることはなく、影を写真に収めるのは難しいといいます。しかし今年の夏至は晴れ間があり、夏至の南中付近で影の写真を撮ることができたそうです。
撮影したときの心境についても伺うと、「太古の昔から知られている天文学の基礎ではありますが、実体験として改めて確かめることができました。影で見る身近な天文学として、二枚の写真から宇宙に少しでも興味を持つ人が増えてくれればと思い、Xにポストしました」と話してくれました。
実際に@siriusb_wdさんの投稿には2万5000件を超えるいいねが寄せられる大反響となりました。投稿には、「こんなにも違うのね」「すごい違い」「人間は夏至と冬至で足の長さが変わる生き物」「こういう身近な実験最高ですね」「次の冬至と夏至これやりたい」といったコメントが続々と寄せられ、多くの人が宇宙の不思議に関心を寄せたのでした。
今日は夏至だよー。さっき南中くらいに撮った自分の影。もう一枚は昨年の冬至の南中時に撮った自分の影。影でみる身近な天文学。 pic.twitter.com/X134xaNtxT
— かんむり座T星を見守る人 (元シリウスBチャレンジ) (@siriusb_wd) June 21, 2025
3. 全国のプラネタリウムの数と観覧料金を紹介
身近な天文学の実験が話題となったことに関連し、ここからは「プラネタリウムの観覧料金」を紹介します。
日本プラネタリウム協議会が公表している「プラネタリウムデータブック」によると、2023年時点で国内で稼働するプラネタリウムの数は295施設。
観覧料金は年齢別に設定している施設が多く、未就学児の平均観覧料金は219円。一般観覧料金平均は458円となっています。
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「夏至と冬至の影の長さの違い」を紹介しました。
参考資料
小野田 裕太