2025年6月20日に総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)5月分(2025年6月20日公表)」によると、総合指数は111.8、前年同月比で3.5%の上昇です。

物価の上昇は、年金で暮らす高齢者にとって日々の生活費に直接影響を及ぼします。

こうした背景を受けて、年金受給者の生活を支援する目的で設けられているのが「年金生活者支援給付金」制度です。

一定の所得以下の年金受給者に対し、年金に上乗せして給付されるこの制度は、2025年度も物価変動を反映して給付額が引き上げられました。

本記事では、年金生活者支援給付金の概要や支給額、申請方法について紹介します。

1. 「年金生活者支援給付金」とは?

年金生活者支援給付金とは、物価上昇や低所得により生活に不安を抱える方を支援するために設けられた制度です。

老齢・障害・遺族基礎年金を受給している方のうち、一定の所得要件を満たす方を対象に、年金に上乗せして給付されます。

生活の安定と自立の促進を目的としており、対象者の経済状況に応じて支給されます。

給付金の種類は以下の3種類です。

  • 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金を含む)
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

いずれも、該当する基礎年金を受給し、所得が一定基準を下回る方が対象となります。