3. 年金額は毎年度改定される。2026年度の年金額は増額なるか
年金について知っておきたい一つとして、毎年度、年金額は改定されるという点があります。
年金は物価変動率や名目手取り賃金変動率に応じ、毎年度改定されます。ちなみに2025年度は前年度に比べ1.9%の増額となりましたが、マクロ経済スライドの調整が入り、実質的に目減りとなりました。
過去3回「増額となるも実質的には目減り」の状態が続いています。それゆえ生活の苦しさを感じる人も少なくないでしょう。少子高齢化の日本においては、老後の物価上昇も考え、老後資金の備えをしておきたいものです
なお、昨年は1月24日に2025年度の年金額が公表されました。
2026年度の年金額も1月下旬に公表される可能性が高いので、公表のニュースを確認しましょう。
ちなみに総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)10月分」によれば、総合指数は1~10月まで毎月、前年同月比でプラスとなっています。
年金は現役時代の加入状況が反映され、貯蓄も現役時代の備えが反映される部分も大きいです。これを機にマネープランの検討や見直しについても考えてみてください。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上の世帯)詳細結果表第8-30表」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全 国 2025年(令和7年)10月分」
宮野 茉莉子