初夏の風が心地よく感じられる6月。ボーナスの時期を迎え、家計や資産について改めて見直す方も多いのではないでしょうか。

特にシニア世代にとっては、年金だけでは不足する支出や、医療・介護など万が一の備えへの不安も重なり、貯蓄の重要性が高まっています。

とはいえ、「他の人はどれくらい貯蓄しているのか」「平均はどのくらいなのか」というのは気になるところでしょう。本記事では、60歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円」を保有している世帯の割合や、年金額の実態を解説していきます。

1. 【老齢年金】60歳代の平均受給額は月額でいくらぐらい?

厚生労働省が公表した「令和5年度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、60歳代の平均年金月額は以下のとおりです。

1.1 【60歳~69歳】厚生年金の平均月額

【60歳~69歳】厚生年金の平均年金月額《1歳刻みの一覧表》

60歳代の厚生年金額

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況をもとにLIMO編集部作成

  • 60歳:9万6492円
  • 61歳:10万317円
  • 62歳:6万3244円
  • 63歳:6万5313円
  • 64歳:8万1700円
  • 65歳:14万5876円
  • 66歳:14万8285円
  • 67歳:14万9205円
  • 68歳:14万7862円
  • 69歳:14万5960円

※国民年金(基礎年金)の月額を含む

1.2 【60歳~69歳】国民年金の平均月額

【60歳~69歳】国民年金の平均年金月額《1歳刻みの一覧表》

60歳代の国民年金額

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 60歳:国民年金4万3638円
  • 61歳:国民年金4万4663円
  • 62歳:国民年金4万3477円
  • 63歳:国民年金4万5035円
  • 64歳:国民年金4万6053円
  • 65歳:国民年金5万9599円
  • 66歳:国民年金5万9510円
  • 67歳:国民年金5万9475円
  • 68歳:国民年金5万9194円
  • 69歳:国民年金5万8972円

※65歳未満の厚生年金保険の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者

一般的に、老齢年金は65歳から受け取りが始まります。厚生労働省が公表した「令和5年度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、65歳以降の年金額は、国民年金が月に5万円台、厚生年金が14万円台となっています。

もちろん、老後の暮らしを考えるうえでは、年金だけでなく貯蓄がどれだけあるかも大切なポイントです。

では、実際に二人以上の世帯ではどのくらいの貯蓄があるのでしょうか。次の章で、詳しく見ていきましょう。