4. 年金が少ないと感じたら?増やす方法はあるの?

国民年金と厚生年金の平均受給額を見て、不安を感じた方は年金額を増やす方法を早めに考えておきましょう。

と言うのも、年金を受け取り始める年齢が近づくにつれ、貯蓄や年金を増やす手段は徐々に限られてきます。そのため、いかに早く対策を始めるかが、老後の貯蓄や年金を増やすためのポイントになります。

年金や貯蓄を増やすには、以下の方法があります。

  • 年金の繰下げ受給
  • 年金の任意加入
  • 国民年金基金
  • 付加年金
  • NISAとiDeCoなどを活用した資産運用
  • できるだけ長く働く など

いちばん簡単な方法は、「できるだけ長く働く」ことです。いまの仕事が継続できれば、その間は収入が得られるので貯蓄を大きく減らすことが無くなります。厚生年金にも加入できるので将来の年金額がアップするほか、繰上げ受給も選択肢に入るでしょう。

また、主婦(夫)の方は、パートやアルバイトにチャレンジしてみてもよいかもしれません。ただし、得られた収入によって、税金や社会保険料の負担が発生したり、扶養を外れてしまうなどの「壁」問題に注意する必要があります。

働く以外には年金の繰下げ受給などのほか、今あるお金を増やしていく方法もあります。たとえば、金利上昇の恩恵が受けられる個人向け国債などにお金を預けるのも一案です。

個人向け国債は、投資信託や株式と比較してリスクが極めて低いので、投資初心者の方も検討しやすい金融商品です。まとまった金額の方が運用効率がよいので、普通預金に預けっぱなしの預貯金があれば検討してもよいかもしれません。

また、国民年金の被保険者の方は国民年金基金や付加年金への加入を検討してみましょう。とくに付加年金は国民年金の被保険者が利用できるお得な制度です。月々400円の負担で「200円×付加保険料納付月数」が年金に上乗せされ、上乗せは一生涯続くのがメリットです。

参考資料