9. 参考:年代別の「みんなの食費はいくら?」平均額一覧
家計管理の中でも、日常的に意識しやすく、工夫次第で節約しやすい支出のひとつが「食費」かもしれません。
ここで総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)」をもとに、二人以上世帯のひと月の食費の平均を見てみましょう。
全体平均 7万5258円
- ~29歳 5万2413円
- 30~39歳 6万9433円
- 40~49歳 7万9900円
- 50~59歳 8万1051円
- 60~64歳 7万9831円
- 65~69歳 7万7405円
- 70~74歳 7万4322円
- 75~79歳 6万8274円
- 80~84歳 6万6257円
- 85歳~ 6万3347円
二人以上世帯のひと月の食費平均は、50歳代がピークで約8万円。その後60歳以降は徐々に下がり、85歳以上では6万3347円に落ち着きます。
食費は家族の年齢やライフステージにより大きく変動するものですが、所得が低めの世帯では「家計に占める食費の割合(エンゲル係数)」が大きくなりがちです。
物価上昇が続く今、食料品の値動きを観察しながら、食生活や家計全体を上手に管理していけたら良いですね。
10. 老後までの時間を味方につけよう
今回は、年金受給額の平均からシニア世代の生活について考えてきました。
厚生年金加入者の場合、将来の受給額は現役時代の収入に大きく左右されます。
現役時代のうちから、将来受け取れる年金の概算を把握し、計画的に老後に向けた資産形成をしていくことが大切です。
また、自営業やフリーランスで働く国民年金加入者は、年金だけでは十分な生活費をまかなえないケースも多いため、より一層の備えが必要になります。
最近では65歳以降も働くシニアが増えていますが、「年金はいくら貰えるか」「いつまで働くか」をふまえて、ライフプランを考えておくことが必要です。
現役世代の方は、老後までの時間を味方につけて、今できることから始めてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
橋本 優理