物価高により、家計の負担に悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

2025年7月7日に厚生労働省が公表した「毎月勤労統計調査 令和7年5月分結果速報」によると、2025年5月の実質賃金は前年の同月と比べ2.9%減少していることがわかりました。

物価変動の影響を踏まえた1人あたりの実質賃金は5カ月連続で減少しており、物価の上昇に賃金の伸びが追い付いていない状況にあります。

その一方で、総務省の調査によると、二人以上世帯の貯蓄平均は6年連続で上昇しています。

この記事では、全体・働く世帯・シニア世帯で【貯蓄4000万円超】は何%いるのか解説します。

「貯蓄4000万円超の世帯年収」や、2015年~2024年「二人以上世帯の貯蓄額の推移」についてもご紹介しますので、家計について考える際の参考にご覧ください。

1. 【二人以上世帯の貯蓄平均】は6年連続で上昇!

総務省統計局「家計調査報告 貯蓄・負債編」によると、二人以上世帯の貯蓄平均は1984万円です。

二人以上世帯の貯蓄平均は6年連続で上昇しており、前年からは80万円(4.2%)の増加しました。

この調査における貯蓄分布でもっとも高い区分は、実は「4000万円以上」とひとくくりにされています。

平均値や中央値と比較してもかなりの高額であることから、「年収が高い世帯なのか?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際のところ、年収と貯蓄額は比例するものなのでしょうか。

二人以上世帯の貯蓄事情について「全体」「働く世帯」「世帯主が65歳以上のシニア世帯」の世帯類型別に各種データをご紹介します。

また「貯蓄4000万円以上世帯」の年収についても解説していきます。