2. 家計管理の基本「50:30:20ルール」とは?

家計管理の基本とされる「50:30:20ルール」は、米国の上院議員であり経済学者でもあるエリザベス・ウォーレン氏が提唱した家計管理法として知られており、シンプルながら実践的な予算の考え方として広く活用されています。これは、支出を【必要な支出50%】【欲しいもの30%】【貯蓄・投資20%】のバランスで配分するという考え方で、将来の安心と日々の充実を両立させるための家計管理の指針とされています。

家計管理の基本「50:30:20ルール」

家計管理の基本「50:30:20ルール」

筆者作成

2.1 【必要な支出50%】

生活に欠かせない「固定費や日常費用」をここに含めます。具体的には、家賃・住宅ローン・食費・光熱費・交通費・保険料・医療費などが該当します。

2.2 【欲しいもの30%】

生活に必須ではないけれど、心を豊かにしてくれる支出です。旅行や外食、趣味、娯楽、ファッションなどがこれにあたります。

2.3 【貯蓄・投資20%】

将来に備えてお金を「貯める」「ふやす」ための支出を指します。具体的には、生活防衛費の積み立てやNISA・保険・借金返済などがここに含まれます。今回の調査で上位となった「貯金・預金」や「資産形成」は、この“20%の貯蓄・投資枠”に相当する支出です。

NISAを活用した投資や生活防衛費の確保など、家計の健全性を意識した使い方がボーナスにも広がっていることがうかがえます。