2. 私立大学初年度の「147万円の壁」→保護者にとって大きな心理的ハードル
私立大学の初年度にかかる費用はどのくらいなのでしょうか?
まずは、厚生労働省が公表する「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」みていきましょう。
2.1 私立大学の初年度費用は“147万円の壁”
私立大学の初年度納付金は、授業料・入学料・施設整備費などを合わせて147万7339円。
近年よく耳にする「○○万円の壁」という言葉になぞらえるなら、まさにこれは、私立大学初年度の「147万円の壁」とも言える水準です。
大学進学時にこれだけの金額が必要となる現実は、保護者にとって大きな心理的ハードルといえるでしょう。
2.2 短大・専門学校も100万円超えが一般的
私立短期大学では約128万円、私立高等専門学校でも約120万円と、大学に限らず高等教育機関の初年度費用はどの進路でも100万円を超える水準にあります。
とくに施設整備費や実習費など、「授業料以外の費用」も見落とせない負担となっています。
こうした費用の実態を見ると、大学進学を見据えた早めの資金準備が大切であることがわかります。
子どもの夢や進路の選択肢を広げるためにも、計画的な教育費の備えが求められます。