4. 老後に年金だけで生活できる人は「半数以下」。老後の備えをしておこう
本記事では、還暦を迎える人たちの経済状況や老後への準備について紹介していきました。
厚生労働省の「2023年 国民生活基礎調査の概況」によると、年金だけで生活を賄えている世帯は全体の41.7%にとどまっています。
つまり、年金で生活している高齢者世帯の半数以上は、年金だけでは足りず、貯蓄や就労で生活費を補っているという現状が浮き彫りになっています。
「老後2000万円問題」が注目を集めたように、現代の年金額では年金だけで老後生活を支えることが難しくなっています。
さらに、還暦を迎える人の3割が貯蓄額100万円未満であることから、老後に向けた貯蓄準備が十分でない人が多いという現実もあります。
還暦を迎えた人の約9割が「還暦後も働きたい」と考えている現状からも、安定した老後生活を送るためには、今から準備を進めることが重要です。
参考資料
- プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社「ＰＧＦ生命、「2025年の還暦人（かんれきびと）に関する調査」を実施」
- 総務省統計局「出生年別巳（み）年生まれの人口」
- 総務省「統計からみた我が国の高齢者－「敬老の日」にちなんで－」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「2023（令和5）年 国民生活基礎調査の概況」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
中本 智恵
