年金生活者支援給付金は、所得が一定額に満たない年金受給者の生活を支援する目的でスタートした制度です。
対象者は日本年金機構から申請書が届きますので、申請を行います。申請が完了したら、2カ月に1回、給付金が支給されます。年金生活者支援給付金の支給は1回限りではありません。要件を満たす限り、継続して支給されます。
支給額は年金の種類「老齢年金・障害年金・遺族年金」などにより異なります。ご参考までに2024年3月の平均給付金額をご紹介しておきましょう。
- 老齢年金生活者支援給付金:平均月額4014円(1回あたりの平均支給額:8028円)
- 障害年金生活者支援給付金:平均月額5555円(1回あたりの平均支給額:1万1110円)
- 遺族年金生活者支援給付金:平均月額5057円(1回あたりの平均支給額:1万114円)
月額でみるとインパクトはそれほど大きくないかもしれませんが、これが「2カ月に1回」&「支給要件を満たす限りずっと」支給されると考えると、貴重な収入源になるといえるでしょう。
本記事では、年金生活者支援給付金について支給要件・給付額・申請方法を解説していきます。
1. 【年金生活者支援給付金】とは?《2019年10月スタートの給付金制度》
「年金生活者支援給付金」は、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を支給対象とする給付金。
2カ月に一度の公的年金支給日に、年金に上乗せして支払われるものです。「老齢・障害・遺族」の3つの年金種類に、それぞれの給付金があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
3種類の年金生活者支援給付金には、それぞれの支給要件が定められています。