【50歳代の貯蓄額】平均・中央値はいくら？「老後」に向けて把握しておきたい「5つ」のこと老後資金の準備は50歳代からラストスパート！まずは「知ること」から始めよう

50歳を迎えると、老後の生活が現実味を帯びてきます。

「このままの貯蓄で足りるのか？」「年金はどれくらいもらえる？」

といった漠然とした不安を感じながらも、なかなか行動に移せないという方も多いのではないでしょうか。

老後資金の準備において、50代は“最後の助走期間”ともいえる大切な時期です。今から自分の状況を正しく把握し、無理のない資金計画を立てておくことが、将来の安心につながります。

本記事では、50歳代の平均貯蓄額や老後に必要なお金の目安、今からできる備えなど、老後に向けて押さえておきたい5つのポイントを解説します。

将来に備える第一歩として、ぜひ参考にしてください。

1. 【50歳代の貯蓄額】平均・中央値を把握

老後に向けた準備を始めるには、まず「今の自分の立ち位置」を知ることが大切です。世間の50代がどれくらい貯蓄しているのか、客観的なデータをもとに確認してみましょう。

J-FREC 金融経済教育推進機構が実施した「家計の金融行動に関する世論調査　二人以上世帯（2024年）」のデータを基に、各世代ごとの貯蓄を持つ世帯の割合や、その平均・中央値を詳しく見ていきます。

※調査の貯蓄額には、日常の支出や口座引き落としのための普通預金残高は含まれていません。

年代別の貯蓄額はいくら？

一部の高額資産を持つ世帯が平均値を押し上げているものの、中央値を見ると思ったより少ない世帯が多いのではないでしょうか。

単身世帯か夫婦世帯か、子どもがいるかどうかによっても状況は異なります。周囲と比べて焦る必要はありませんが、「自分の現在地」を知ることで、次の行動が具体的になります。