2. 【106万円の壁】撤廃はいつ?
今回の法改正では、この年収要件(106万円の壁)を公布から3年以内に撤廃することが決まりました。また、企業規模の条件も段階的に緩和され、2035年には会社の規模に関係なく週20時間以上働けば学生を除き、厚生年金に加入できるようになります。これにより、「働いた分だけ損をする」と言われてきた制度が、より柔軟に見直されることになります。実際に、年収の「壁」を意識して勤務時間や収入を抑える傾向が見られ、働き方の選択肢が制限されているという指摘もありました。
今回の改革は、こうした「壁」を取り払い、働く意欲を損なわない仕組みへの転換を目指していると考えられます。なお、年収要件の撤廃や企業規模の撤廃は、今回の法改正の付則に明記されたもので、今後の制度設計によって具体的な施行時期や内容が確定していく予定とされています。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)