2019年10月、消費税率を10%に引き上げるタイミングで「年金生活者支援給付金」という制度がスタートしました。
年間の所得が一定額に満たない「老齢年金・障害年金・遺族年金」を受給する人を対象に、月額数千円程度の給付金を支給し、生活向上をサポートするのがこの制度の目的です。
2024年3月時点における年金生活者支援給付金の平均支給額は以下のとおりです。
- 老齢年金生活者支援給付金:月額4014円
- 補足的老齢年金生活者支援給付:月額2116円
- 障害年金生活者支援給付金:月額5555円
- 遺族年金生活者支援給付金:月額5057円
前述のとおり、この給付金は「所得が一定額に満たない年金受給者の生活向上を図ることが目的」となっています。
そのため、給付金の支給は1回限りではなく、支給要件を満たす限り、ずっと、継続して支給されます。
では、年金生活者支援給付を受給できるのはどういう人なのか。本記事で、対象者や支給要件、給付額や申請方法などを詳しく解説していきます。
1. 年金生活者支援給付金とは?《老齢年金・障害年金・遺族年金》
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めても所得が一定基準額以下となる人が、年金に上乗せして受け取ることができるお金です。
年金生活者支援給付金は「老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類があります。