2025年6月13日、「年金制度改革法」が成立しました。この法律には、社会保険の加入対象拡大、在職老齢年金や遺族年金の見直しなどが盛り込まれています。

今回の主な改正点は、多様化する働き方・生き方、そして家族の形により即した制度への転換を目指すものです。

これにより、いまの受給者と未来の受給者どちらにとっても、老後の生活安定と、所得保障を手厚くすることが、今回の改正の基本的な考え方となっています。

公的年金は大きく分けて「老齢給付」「遺族給付」「障害給付」の3種類。今回は老後の暮らしに深く関わりがある、老齢給付、すなわち老齢年金について見ていきます。

厚生労働省の一次資料をもとに、シニア世代の年金受給額事情を、データを交えながら整理してお伝えしていきます。

「いまの働き方や収入」が「老後の年金」にどのような影響を与えるのかについても、年金加入類型別の年金額例を見ていきたいと思います。