5.3 年金生活者支援給付金は「電子申請」も可能に
なお、2025年1月以降に65歳に到達し、日本年金機構から「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた人は、「電子申請による提出」ができるようになりました。
電子申請により提出した場合、郵送による提出は不要です。
電子申請に必要なもの
- スマートフォン
- マイナンバーカード
- マイナンバーカード受け取り時に設定したパスワード(数字4桁)
- 署名用電子証明書パスワード(英数字6桁~16桁)
電子申請の手順
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事前準備
- マイナポータルの利用者登録・マイナポータルとねんきんネットの連携
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ログイン
- 「マイナポータル」もしくは「マイナポータルに届いたお知らせ」から申請画面へログイン
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申請の流れ
- 基本情報の確認
- 画面に表示される請求者の基本情報(基礎年金番号、氏名、生年月日、住所など)に誤りがないかを確認→電話番号を入力
- 請求内容の確認
- 画面に表示された申請内容に誤りがないか確認
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電子署名の付与
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マイナンバーカードと署名用電子証明書パスワード(英数字6桁~16桁)を用意し、「電子署名を付与する」を押下
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画面の案内に従い、署名用電子証明書パスワードを入力し、スマートフォンの裏面にマイナンバーカードをかざして読み取る
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- 基本情報の確認
ここまでの手順で進み、「年金生活者支援給付金を請求する(申請完了)」の画面が表示されたら申請は完了です。
審査結果(該当または不該当)は、受付日から約1~2カ月後に郵送で通知されます。
6. ご自身やご家族が「支給対象になっていないか」よく確認しておきましょう
ここまで、3種類ある年金生活者支援給付金について解説しました。
一時的な支援制度とは異なり、年金生活者支援給付金は「恒久的な支援制度」となっています。
基礎年金の種類ごとに異なる「支給要件を満たしている人」は請求手続きを行うと、支給要件を満たしている限り偶数月の年金支給日に「年金に上乗せして」年金生活者支援給付金が支給されます。
年金生活が厳しい世帯にとって、家計の助けとなるでしょう。
ただし支給要件を満たしていたとしても、請求手続きを行わなければ支給されませんので、ご自身やご家族が支給対象になっていないかよく確認しておくことが大切です。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「生活設計と年金に関する世論調査(主な調査結果」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書の電子申請はどのような人が利用できますか。」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金の電子申請のご案内リーフレット」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
筒井 亮鳳