2025年4月から65歳までの雇用確保が義務化。さらに、70歳までの就業機会の確保が努力義務となっています。
シニア世代が働きやすい環境が整いつつある中、実際にシニアの就業率は上昇傾向にあるようです。
本記事では、2025年6月10日に内閣府が発表した「令和7年版高齢社会白書 」をもとに、シニア世代の労働に関する意欲や就業率などをご紹介していきます。
シニア世代が働く理由の1つとして「年金だけで生活費をカバーできない」可能性も考えられますので、年金額と生活費の平均値も確認しておきましょう。
老後に向けたマネープラン・ライフプランの参考にご覧ください。
1. 【シニアの就業率】年々上昇傾向に…
内閣府「令和7年版高齢社会白書 第2節 高齢期の暮らしの動向」によると、シニア世代の就業率は年々上昇傾向にあることがわかりました。
上記データによると、65歳から69歳の就業率は53.6%、70歳から74歳は35.1%、そして75歳以上でも12.0%となっています。
過去10年間でどれくらい増えているのか比較してみましょう。
1.1 【2014年→2024年】シニア世代の就業率を比較「10年間でどう推移してる?」
- 65歳から69歳:2014年40.1%→2024年53.6%
- 70歳から74歳:2014年24.0%→2024年35.1%
- 75歳以上:2014年8.1%→2024年12.0%
2014年からの約10年間で着実に上昇しています。
では、いまのシニア世代の方々は具体的に「何歳まで働きたい」と考えているのでしょうか。