2. シニア世代の3割が「働けるうちは働きたい」

内閣府の調査ではシニア世代の方々に「何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいか」という調査を行いました。

このうち、現在収入を伴う仕事をしている60歳以上においては「働けるうちは働きたい」と考えている方が3割強と最も多いことがわかりました。

何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたい?(択一回答)

何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたい?(択一回答)

出所:内閣府「令和7年版高齢社会白書 第2節 高齢期の暮らしの動向」

2.1 【調査結果をみる】何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたい?

※現在収入のある仕事をしている人の場合

  • 65歳くらいまで:12.9%
  • 70歳くらいまで:22.8%
  • 75歳くらいまで:20.1%
  • 80歳くらいまで:7.4%
  • 働けるうちはいつまでも:33.5%
  • 仕事をしたいとは思わない:1.5%
  • 不明・無回答:1.8%

上記のとおり、「仕事をしたいとは思わない」と「不明・無回答」の3.3%を除いた96.7%が60歳以降も働きたいと考えています。

なお、同資料によると、高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、これに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の平均所得金額(令和4年の1年間の所得)は 304万9000円です。平均所得金額が656万円のその他の世帯(高齢者以外の世帯)と比べると、半分以下となっています。

シニア世代の収入の柱は「公的年金」となるのが一般的でしょう。年金生活が始まると収入は現役時代と比べ大きく減ってしまうと考えられます。

次章では、公的年金(厚生年金・国民年金)を月額いくら受給しているのかを確認していきます。