2. 200日移動平均線付近でもみ合い小動き

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月7日には一時、3万1000円を割り込み、3万792円まで下落しました。ただ、その後大きく反発すると、じりじりと価格を切り上げ、5月13日には一時、3万8494円まで上昇しました。しかしその後は200日移動平均線付近で、もみ合う動きになっています。前週5月29日には一時、3万8454円まで上昇しましたが、その後は陰線が続き、先週初には200日線を割ってしまいました。その後も200日線で上値を押さえられたまま3万7000円台後半で推移しています。

今後の展開はどうなるでしょうか。ややチャートの勢いがありません。200日線に75日線、25日線が近づき収れんしています。ローソク足の実体が200日線に加えて、25日線も割り込もうとしています。これらの主要な移動平均線を割ると、下方向に目立った節がないことから、するすると下がってしまう可能性もあります。特に直近の押し安値である5月22日の安値(3万6855円)がポイントになります。そこまでは若干余地がありますが、注意が必要です。まずは今週、200日線を回復できるかどうか注目したいところです。

ややチャートの勢いがありません。主要な移動平均線を割ると、下方向に目立った節がないことから、するすると下がってしまう可能性もあります。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃