3. ハーブの基本的な育て方と夏越しのコツ
3.1 日当たりと風通しを確保する
ハーブの多くは地中海原産なので、日当たりと風通しのよい、乾燥気味の環境を好みます。元気に育てるには、1日に4〜6時間以上の日照がある場所が理想的です。
3.2 水はけのよい土を使う
ジメジメした環境が苦手なので、水はけのよい土壌で育てます。市販の「ハーブ用培養土」を使用したり、必要に応じて軽石やパーライトを混ぜたりするとよいでしょう。
3.3 水やりは乾いたらタップリ与える
ハーブは多少乾燥した場所でも生育します。多湿は根腐れの原因になるため、水やりは頻繁に与えるより「土が乾いたらタップリ与える」が鉄則です。暑い季節の水やりは、朝や夕方以降の涼しい時間帯に行いましょう。
3.4 肥料は控えめにする
肥料が少なくても育つものが多く、与えすぎるとかえって香りが弱くなったり徒長したりする原因に。春〜初夏に緩効性肥料を少量、または液肥を月に1〜2回程度で十分です。
3.5 こまめに収穫・剪定をする
収穫を兼ねてこまめに摘むことで、株が横に広がり、長く健康に育ちます。花が咲くと葉が硬くなって香りが落ちるので、食用が主な目的の場合は、花が咲く前に先端を摘心するのがオススメです。
3.6 夏越しのコツ
夏越しは強い日差しと高温多湿からハーブを守ることがポイントです。直射日光が強すぎるときは、鉢植えハーブは半日陰で風通しのよい場所に移動しましょう。
地植えの場合は寒冷紗などで日差しを和らげ、根元が乾燥しすぎないようにマルチングすると効果的です。葉が混み合っている場合は剪定して蒸れを防ぎましょう。
4. 育てやすいハーブで緑と香りのある豊かな暮らしを
ハーブは育てる楽しさと使う楽しさを一緒に味わえるのが魅力。比較的丈夫で、初心者でもチャレンジしやすい種類が多数そろっています。
みずみずしいグリーンや爽やかな香りが身近にあると、心がホッと落ち着き、暮らしが豊かになります。まずは鉢植えや小さなスペースから、気軽にハーブ栽培を始めてみませんか。