1. 70歳以上・二人以上世帯「貯蓄平均は2000万円超」
「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上の世帯)」から、70歳以上世帯の貯蓄事情を見ていきます。
1.1 70歳以上世帯の貯蓄
- 貯蓄現在高:2441万円
- 負債現在高:56万円
- 純貯蓄現在高:2385万円
70歳以上世帯の貯蓄額は、2441万円、負債は56万円。純貯蓄額は2385万円となっています。この「貯蓄」の内訳についても見てみましょう。
2. 70歳以上・二人以上世帯《貯蓄の内訳》最多はやはり「預貯金」でした
70歳以上・二人以上世帯の貯蓄の内訳についても見ていきます。シニア世帯は金融資産をどのような形で保有しているのでしょうか。
【図表】70歳以上世帯「貯蓄の内訳」金融資産の種類別に確認

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2024年(令和6年)平均結果―(二人以上の世帯)詳細結果表第8-5表」をもとにLIMO編集部作成
金融機関:2435万円
- 通貨性預貯金:779万円
- 定期性預貯金:822万円
- 生命保険など:372万円
- 有価証券(※1):462万円
- 貸付信託・金銭信託:7万円
- 株式:251万円
- 債券:51万円
- 投資信託:152万円
金融機関外(※2):6万円
70歳以上世帯の金融資産は、「定期性預貯金(822万円)」と「通貨性預貯金(779万円)」で大半を占めています。 これらの預貯金だけで金融資産の約66%にのぼり、流動性と安全性を重視する傾向がうかがえます。
一方、「有価証券」は462万円とやや少なく、金融資産の約19%です。そのうち株式が半分以上を占めており、一部の世帯ではリスクをとりながらリターンを狙う姿勢も見られます。
※1 有価証券:株式,債券,株式投資信託,公社債投資信託,貸付信託,金銭信託など(いずれも時価)
※2 金融機関外:金融機関以外への貯蓄のことで、社内預金、勤め先の共済組合への預金など