4. 貯蓄を増やすために知っておきたいこと2つ
貯蓄額を増やす方法としては以下があります。
4.1 支出を減らすなら固定費から
貯蓄を増やしたいのであれば、支出は固定費から見直すとよいでしょう。固定費は一定の金額を支払うもの、流動費は支払額が月によって変動するものです。
たとえば、それぞれの費用は以下のように分類されます。
- 固定費:家賃、通信費、保険料など
- 流動費:食費、日用品費、交際費など
そして、固定費は1度減らせばその効果が継続するという特徴があります。
毎月1万円かかっていた通信費を5000円にすれば、来月以降ずっと5000円です。とくに努力をしなくても5000円の節約という効果が持続します。
一方、流動費は毎月いくらかかるかわかりにくいので、減らしにくいです。
そのため、支出を減らすなら固定費からのほうが効果を実感しやすいでしょう。なかでも金額の大きいものから見直すと成果を感じやすいですよ。
4.2 現金以外の資産も検討する
貯蓄を増やしたいなら、預貯金以外の資産も検討するのも一つです。たとえば、株式や投資信託などです。
いわゆる資産運用ですが、貯蓄を効率よく増やせる可能性があります。ただし、リスクがあります。
そのため、現金以外の資産を検討する場合は、金融商品ごとの特徴をしっかりと把握しましょう。
5. 40歳からキャリアやマネープランの見直しを
ゆらぐことも多い40歳代ですが、職業や住まいなどもまだ変えやすい年代だからこそ、自身に合ったキャリアやマネープランを見直してみましょう。
一つ考えておきたいのが「ライフステージにあわせた働き方」です。
たとえば女性の場合、子どもの年齢によって雇用形態や働く時間、働く場所が変わることもあるでしょう。
また、60歳までと60歳以降で仕事内容や働く場所、雇用形態を大きく変える人もいます。
現代は働き方も多様化していますから、自分ができることや希望を思い返しながら、今できることを考えてみてくださいね。
参考資料
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- PRTIMES「<40歳のリアル>定年延長を前提とする働き方志向が多いが、“キャリア迷子”は6割超/貯蓄額は想定を大きく下回る傾向」
- 厚生労働省「令和7年版 高齢社会白書」
宮野 茉莉子