2. 投資初心者が陥りやすい「投資」と「投機」の違い
FIREを実現するためには、相応の資産を築かなければなりません。貯金だけで資産を増やすのは現実的ではないため、投資を通じて資産を増やすことは、ほとんど必須といえるでしょう。
しかし、資産形成を急ぐあまり「投資」と「投機」を混同するのは危険です。投機は性質がギャンブルに近く、資産を増やすどころか、一気に資産を失ってしまう可能性があります。
2.1 投資とは
投資とは、将来にわたって価値を生み出し続ける資産にお金を投じることです。企業の成長や経済の発展、人口増加といった長期的なトレンドにお金を託し、時間をかけてリターンを得る手法です。
具体的な投資手法としては、企業の株式や債券を購入したり、投資信託を購入することが挙げられます。
投資したお金は、政府や企業の活動資金に充てられます。つまり、投資を通じて自分の資産を増やせる期待が持てるのはもちろん、より暮らしやすい環境やより質の高い商品・サービスが提供され、持続可能な社会の形成にも貢献できるのです。
2.2 投機とは
投機とは、短期間の価格変動を予測して売買し、その差額で利益を得ようとする行為です。たとえば、株式のデイトレードや仮想通貨の短期売買、FXのレバレッジ取引などが挙げられます。
「今すぐお金を増やしたい」という気持ちがあると、投機に走ってしまう可能性が考えられます。また、YouTubeやSNSなどで「たった〇カ月で1000万円稼いだ方法」などの情報を見て、刺激を受けてしまうことがあるかもしれません。
基本的に、お金を増やすための美味しい話が、自分に舞い込んでくることはありません。甘言に誘われると、大切なお金を失ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
FIREを達成するためには、投機ではなく投資を行うべきです。長期投資・分散投資を常に意識し、毎月の積立投資を淡々と継続することが、地味ながらも効果的な方法です。投機の甘い誘惑に負けず、長期的な視点で資産形成に取り組んでいきましょう。