子どもができる前は、ママ友に対して「お付き合いがなにかと大変」「色々怖いし面倒くさい」というネガティブイメージしか持っていませんでした。そんな私が妊娠、出産を経て1児の母となった現在。折々で救ってくれる心強い存在…それは他でもない「ママ友」です。

「ママ友」はいなくてもいい。でも「要らない」と頭から否定しなくてもいい。そんなに難しく考える必要はないんだな、と今、思うのです。

ひとりが気楽、ひとりが好き

もともと私はひとりが苦にならない、ひとりが好きな人間です。もちろん大勢でワイワイやるのも好き、少人数でじっくり語るのも好き。でも、それ以上にひとりでいる時間を楽しむのが大好きです。

ひとりでふらりと街中に散歩に出かける、気になった店にふらりと入る気ままさは、とても楽しいもの。ひとりで食事やお茶はもちろん、ひとり飲み、ひとりラーメン、ひとり回転寿司、ひとり焼肉オールOK。妊娠中も、マタニティサークルに参加することもなく、母親学級に行っても誰とも話さずそそくさと帰る…というパターンでした。

そんな私はもちろん、「ママ友なんて必要ない」と思っていました。「友達なら今でもたくさんいる。別に新たに交友関係を広げるつもりなんてない。なんだか面倒くさいイザコザに巻き込まれるのは勘弁。」そんな風に「ママ友=トラブルの種」と何の根拠もなく思いこんでいたのです。

産後にさいなまれた孤独感

産後しばらくしたとき私を襲ったもの、それは「孤独感」でした。当時、夫は仕事が激務で私たちが眠ってから帰宅、休日もいつも仕事に出かける状態。子どもが生まれてから1年くらいはほぼ母子ふたりで生活していたようなものでした。

めまぐるしい日々の生活の中で私に訪れたのは、疲労感と孤独感。とにかく毎日しんどくて、無我夢中。そしてふと気付いたら「あれ? 今日、私、子ども以外と話したっけ…?」そんな日々の繰り返しでした。

友達とお茶したい、ランチをしたいと思っても周りの友人はみんな子どもが大きくなっているか、子どもがいないかのどちらか。「遊びに行こう」と誘うのも相手に気を使わせそうで気が引ける。それに、今の私には子どものこと以外に話題がない。自分の世界がとても狭く小さく、そしてみじめに感じたのです。

「オープンスペース」が転機に