娘が1歳になったころ、買い物に出かけた際、偶然「オープンスペース」という看板を目にしました。「どんなところだろう?」と思っていると、中からスタッフの女性が出てきて、「どうぞ遊んで帰ってください」と声をかけてきたのです。

なんとなく言われるままに中に入ると、先客は娘と同じくらいの年齢の子どもが2人、そのお母さんが2人。この2人がフレンドリーに「こんにちは」と声をかけてくれ、会話が始まりました。子どもの年齢の話から始まり、授乳回数、離乳食、よく遊ばせている公園…会話が途切れることなく続きました。

娘もオープンスペースが気に入ったようで、足しげく通うようになり、この2人のお母さんとも顔なじみになり、いつしかオープンスペースの帰りにランチをしたり、公園で遊ばせるようになったり…こうして私に、人生初めての「ママ友」ができたのです。

次の出会いは幼児教室

娘が2歳になる前、我が家は引っ越しをしました。引っ越し先はオープンスペースから少し離れた場所にあり、以前のように頻繁に通うことができなくなりました。しかし、近所の人から「知り合いが先生をしている幼児教室があるから、見学だけでも行ってみたら?」と声をかけられ、とある幼児教室に参加することになりました。

その幼児教室は同い年の子どもばかりが集まっているので、自然と子ども同士が仲良くなるにつれ、親同士も仲良くなりました。どのお母さんも話しているととても魅力的な人ばかり。それよりなにより「共通の話題がある人がいる」ということがとても嬉しかったのです。

「ママ友だから…」と考えなくてもよかったんだ

オープンスペースと幼児教室で出会ったママ友、そして子どもの幼稚園で出会った気の合うママ友とは、今でも連絡を取り合っています。子育ての悩みや愚痴を聞いてもらうこともあれば、幼稚園や学校へ持っていくものを尋ねたりすることもあります。

出産前は「ママ友なんてトラブルの元」と思いこんでいたのに、この変わりよう。自分でも驚きです。

ただ、「ママ友を作らなければ」「ママ友とは一線を引くべき」と出会う前から決め付けるのではなく、「仲良くなりたいな」と思う人と付き合い、「ちょっと苦手だな」と思う人とは当たり障りのない付き合いにとどめておく。これってママ友に限らず、全ての人間関係において言えることですよね。何も面倒くさいのはママ友関係だけではないのです。

ひとりの人間としてのお付き合いができたらベスト

子育て中のママにとって一番身近なコミュニティがママ友の世界。「ママ友関係がこじれたら、子どもに影響を与えてしまうのではないか」とか「公園で遊ばせたり、幼稚園に行かせたりするのに支障が出たりするのではないか」と考えると、どうしても無理をしてしまいがち。でも、そんなに難しく考える必要はなかったな、というのが今の感想です。

ママ友といえども「友達」なんですから、お互いの気持ちを思いやり、尊敬できる存在であるべきだと思うのです。それができない相手は「ママ友」ではなく「知り合い」でいいんです。

大中 千景