「業務スーパー」を運営する神戸物産のお得な株主優待

個人投資家向けの株主優待研究シリーズ

多くの投資家を惹きつけてやまない株主優待ですが、実は一部では批判もあります。長期で保有する株主からすれば、「短期で売買を繰り返す株主に優待を提供するのはいかがなものか」というものです。

株主優待は自社サービスや商品の一部に関連する内容を提供する企業も多いですが、現金同等物のような内容の企業もあります。これは発行体からすれば確実なキャッシュアウト(現金流出)となります。短期間しか株主でない投資家のために、なぜ費用をかけなければならないのかという観点です。

株主優待制度そのものはより多くの投資家に株主になってもらいたいという前提があるというのはどこの発行体でも変わりがないでしょう。株主優待の内容が改悪、最悪の場合には廃止されてしまうと元も子もありません。発行体では長期の株主を優遇する仕組みも整いつつありますが、今後もその流れは続いていくでしょう。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向をチェックしておきましょう。

過去1年の株価推移をみると、2018年始には軟調な局面がありましたが、足元は株価上昇が加速しています。1年前には2500円程度で、一時は2000円を割れる局面もありましたが、現在は3400円台となっています。

2019年も既存店売上高や新規出店がどのようなペースでされるのか注目です。

まとめにかえて

日本では広く知られる株主優待制度ではありますが、実は日本独特の制度ではあります。外国人投資家からは「株主優待に費用を使うのであれば、その原資を配当や自社株式の買い付けに回してほしい」という批判はあります。

ただ、日本人の個人投資家からすると、「配当には課税をされるが、株主優待には課税をされない」ため、株主優待は税金を考えれば「お得だ」という意見もあります。ぜひ、皆さんも株主優待でお得なライフスタイルを確立されてみてはいかがでしょうか。

【補足】株主のメリットは株主優待だけではない

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。