6月はボーナスシーズンでもあり、仕事や日々の生活にも少し余裕が生まれる時期と言われています。
このタイミングで、家計の見直しや将来のキャリアプランについて考え始める方も多いのではないでしょうか。
なかでも注目したいのが、「大企業」と「中小企業」における年収や貯蓄、さらには投資の実態の違いです。働く世代のあいだでも、置かれている状況には意外と大きな差があるようです。
この記事では、大企業と中小企業の平均的な年収や貯蓄額、株式・投資信託などへの投資状況に関する金額などもみていきます。
1. 【大企業と中小企業】平均年収にはどれほど差がある?
2025年5月16日に総務省から公表された「2024年(令和6年)家計調査/貯蓄・負債編(二人以上の世帯・詳細結果表 8-7表)」から、会社規模ごとの収入事情に注目してみます。
なお、企業規模については、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」における区分を参考にすると、以下のようになります。
- 大企業:常用労働者 1000人以上
- 中企業:常用労働者 100~999人
- 小企業:常用労働者 10~99人
まずは会社規模ごとの平均年収を確認します。
1.1 大企業と中小企業の年収や貯蓄額はどれくらい?
- 1~9人:630万円
- 10~29人:672万円
- 30~99人:712万円
- 100~299人:772万円
- 300~499人:844万円
- 500~999人:788万円
- 1000人以上:928万円
平均的な年収を見てみると、大企業に勤める世帯では平均年収が900万円を超える水準となっており、他の規模に比べて明らかに高い水準となっています。
30~999人までの場合では、おおむね700万~800万円台の水準、さらに小規模な企業(1~29人まで)では600万円台にとどまる結果となっています。