シリーズでお伝えしている「個人投資家向けの株主優待研究」。今回は業務向けネット通販大手のMonotaRO(モノタロウ)の株主優待と株価動向について見ていきましょう。
そもそも株主優待とは何か
株主優待とは、「株主優待制度」とも呼ばれ、株主となることによって何らかの特典を得られる制度のことを言います。
株主優待制度は日本の上場企業の中では広く設けられている制度です。発行体が提供するサービスや商品に関する優待内容、クオカードといった金券、または食料品などのケースもあります。日本の株主優待内容は多様性があり、世界でも稀な制度です。
モノタロウの株主優待の概要
同社は、決算期末(12月末)の株主に、年1回、同社のプライベートブランド商品を贈呈しています。
ただし、株主であった期間(継続保有期間)によって、その優待額が異なってきます。
- 半年以上:優待額3000円(税抜)
- 3年以上:優待額5000円(税抜)
- 5年以上:優待額7000円(税抜)
継続保有判定ですが、同社によると、以下の通りとなっています。
「株式の継続保有期間とは、毎年12月31日現在の当社株主名簿、かつ同日から遡って9月30日、6月30日、3月31日、12月31日現在の当社株主名簿において、同一株主番号で下記の回数以上連続して 1単元(100株)以上記載又は記録されているか否かで判定いたします。半年以上:3回以上 3年以上:13回以上 5年以上:21回以上」
株主優待だけではなく株価にも注意したい
株式投資をされている方で株主優待にだけに興味があるという人は少ないでしょう。