年金生活者支援給付金は、支給対象となる方へ公的年金に上乗せして2カ月に1度支給されます。
2025年度は前年度比「2.7%の増額改定」となり、増額改定後の年金生活者支援給付金は6月13日金曜日からの支給となります。
なお、総務省「2020年基準消費者物価指数全国2025年(令和7年)4月分」によると、消費者物価指数(総合指数)は、前年の同月と比較して3.6%上昇しています。
そのため、年金生活者支援給付金の増額改定は、物価の上昇に追い付いていないことがわかります。
物価の上昇を踏まえながら、生活費の計画を立てていくことが大切です。
本記事では、6月支給分から2.7%増える「年金生活者支援給付金」の給付額や、支給対象となるのはどんな人なのか、わかりやすく解説していきます。
「申請方法」もパターン別でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 【公的年金の平均月額】国民年金・厚生年金はいくら?
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。
ただし現役時代の年金加入状況により、厚生年金を月額20万円以上受け取る人から月額1万円未満となる低年金の人まで、大きな個人差があります。
年金とその他の所得を含めても、一定基準以下の低所得となる場合「年金生活者支援給付金」の支給対象となるかもしれません。
2019年にスタートした「年金生活者支援給付金」は、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受給中で一定要件を満たす人が、年金に上乗せして受け取れる給付金です。
次では、この「年金生活者支援給付金」の支給要件や金額について整理していきましょう。