1986年~1991年のバブル景気期に働き盛りの40歳前後だった人たちは、いまの70歳代=団塊世代にあたります。
華やかな時代を知る70歳代の人たちは、いま、どのような老後を送っているのでしょうか。
本記事では、70歳代の現在の生活をお金に関するデータ「貯蓄額・年金額・生活費」から覗いていきます。
1. バブル景気期(1986年12月~1991年2月)に日本で何があった?
バブル景気期(1986年12月~1991年2月)を代表する主な出来事を見てみましょう。
1.1 経済は「加熱」
- 日経平均株価が史上最高値を記録
- 全国的に地価が急騰
- 「財テク」の流行
1.2 社会や消費面に大きな変化が…
- ブランド品、高級車が売れた
- 海外旅行も”流行”
- 企業における取引先の豪華な接待(食事やゴルフ、お中元、お歳暮など)
- 六本木をはじめとする巨大「ディスコ」に集う若者たち
- 給与やボーナスは高水準
- 男女雇用機会均等法が施行され女性の社会進出がスタート
1.3 その他、バブル景気期を代表する出来事
- 1987年:国鉄分割・民営化JRグループが発足
- 1989年:消費税導入「税率3%」
- 1989年:昭和天皇崩御、昭和→平成へ
- 1989年:ベルリンの壁崩壊
いまの70歳代の人たちは、働き盛りだった頃にバブリーな生活を経験したのち、バブル崩壊後の失われた30年のスタートも見ることになりました。
次章では、そんな70歳代の老後生活について、お金に関するデータをもとに見ていきましょう。