2. 「みんないくら増えた?」性別や職歴などでここまで年金額に差が出る!

2025年1月24日に厚生労働省が発表した「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」の中では、【多様なライフコースに応じた年金額】として5つのモデルケースごとに年金月額をまとめています。

【多様なライフコースに応じた年金額】

【多様なライフコースに応じた年金額】

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

 

経歴類型・男女に分かれた5つのモデルケースと令和7年度年金月額について

  1. 厚生年金期間中心(20年以上)の男性
    →17万3457円(+3234円)
  2. 国民年金(第1号被保険者)期間中心(20年以上)の男性
    →6万2344円(+1156円)
  3. 厚生年金期間中心(20年以上)の女性
    →13万2117円(+2463円)
  4. 国民年金(第1号被保険者)期間中心(20年以上)の女性
    →6万636円(+1127円)
  5. 国民年金(第3号被保険者)期間中心(30年以上)の女性
    →7万6810円(+1431円)

【多様なライフコースに応じた年金額】のポイントを解説していきます。

2.1 職歴や年金制度によって大きな差がある

たとえば、厚生年金に20年以上加入した男性の月額は17万3457円、同条件の女性は13万2117円。

一方で、国民年金のみの女性は月額6万円程度にとどまります。

2.2 女性の年金額は全体的に低め

出産や育児などの就業中断による年金加入期間の影響や、パートなどの非正規雇用の比率が高いことが影響しています。

第3号被保険者中心の女性でも月額7万6810円と、男性との間には大きな開きがあります。

2.3 平均収入と加入年数が金額に直結

同じ厚生年金加入者でも、平均収入と加入年数の違いで金額差が出ます。

男性の平均加入年数は39. 8年・年収50万9000円に対し、女性は33. 4年・年収36万5000円で、年金額にも反映されています。

【多様なライフコースに応じた年金額】の一覧表では、年金額は性別や職歴、加入期間によって大きく異なるのがわかりましたね。

年金生活に少し嬉しい変化があるこのタイミングで、自分の受給額を改めて確認してみましょう。